#9 プロパー移行へ向けてのチョイ知識(2)
【本日のメニュー】
派遣あるある 「スキルの分散」
自動車のどこの部分の設計をやりたいのか?
どこの部品に興味があるのか?
ボディ、内装、エンジン、ミッション、サスペンション、等々ありますが、
最初から明確に決まってる人は少ないと思います。
たとえ進みたい方向、設計したい部品が明確であっても、派遣会社に
よっては案件が少なく、思うような派遣先に行けない場合も多々あります。
気付けば自動車業界どころか他業界もまたいで経歴や知識、スキルが
分散し、どの分野も中途半端になってしまうこともあります。
それは、派遣技術者、受入れ側(派遣先)、両方にとって不幸であり、
現実、派遣技術者は自分のスキルに自信がもてず、受入側は派遣技術者を
オペレーターとしてしか扱わないという負のスパイラルに陥っています。
プロパー設計者に向けて 「専門分野を持つ」
この負のスパイラルは、自動車業界に限ったことではないと思いますが、
派遣先がそのような環境下でも、できるだけアンテナを高く構え、情報を
収集し、スキルを積上げて次へのステップに結び付けるべきです。
少なくとも、自動車業界に配属されていれば、開発に関する色々なことを
吸収できる環境にあるのは間違いありません。
そして、何より重要なのが「専門性を持つ」ことだと思います。
派遣先が変わる際も、できるだけエンジンからエンジン、ボディからボディと
それまでのスキルが繋がるシフトを意識した方がいいです。
やはり、車体側とパワートレイン側では、設計業務の内容、対応が違う為、
またがって動くと視野は広がりますが、スキルが分散してしまいます。
【車体系部品】
● ボディ(外観パネルのアウター、インナー)
● シャーシ(トラック系のフレーム))
● 内装(インパネ、シート、トリム、ヘッドライニング、コンソール)
● 外装(グリル、ミラー、スポイラー)
【パワートレイン系部品】
●エンジン(ガソリン、ディーセル に大別)
・本体系 ・吸気系 ・排気系 ・燃料系 ・冷却系
・潤滑系 ・補機系 ・電装系
● ミッション(MT、AT、CVT に大別)
● 駆動系(ドライブシャフト、デフ等)
● 足回り(サスペンションのリンク、スプリング、ショックアブゾーバー等)
● 操舵系(ハンドリング系統)
● 制動系(ブレーキ系統)
価格:4,400円 |